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目次
作品情報
作品名 | ミッドサマー |
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監督 | アリ・アスター |
脚本 | アリ・アスター |
出演 | フローレンス・ピュー ジャック・レイナー |
参考サイト | https://www.phantom-film.com/midsommar/ https://ja.wikipedia.org/wiki/ミッドサマー_(映画) |
トレーラー
あらすじ
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。
監督について
監督はアリ・アスター。ホラー映画『ヘレディタリー 継承』で長編作デビューを果たし、本作は2作目の作品となる。ホラー映画の製作に情熱を注ぎ、『ヘレディタリー 継承』は「21世紀最高のホラー映画」と評されています。本作についても批評家から高い評価を受け、全米の週末興行収入ランキングで初登場6位を獲得しています。
主演俳優について
主演はフローレンス・ピュー。最近の各品としては、2018年の『トレイン・ミッション』、『呪われた死霊館』等に出演しています。2019年の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で第92回アカデミー助演女優賞にノミネートされました。これから日本で上映されるマーベル映画『ブラック・ウィドウ』にも出演しています。
以下、感想を書いています。ネタバレ注意!
常識の違いから生まれる狂気
私が、鑑賞後に抱いた第一印象は、食人映画『グリーン・インフェルノ』と人種差別を題材にしたスリラー映画『ゲット・アウト』を足して2で割ったような作品だなと思いました。見知らぬ土地に訪れ、主人公たちの視点から異常な光景を目の当たりにする感じです。「主人公たちの視点から」と付け足しているのは、異常な行動をしている当事者は、それを当然の習慣として認識しています。例えば、捕鯨等も鯨を食べない国の人からみれば、とても残酷な行為のように映るのです。本作もそれと似たような一面を持っています。72歳を過ぎた村人は、儀式のために自ら死を選びます。自殺は常識的に考えていけない行為ですが、ホルガの村人にとって常識とはなり得ないのです。
見る人によって感じ方が変わる映画
見終わった人の中には、本作はとても興味深い内容だったと感じる方もいれば、あまりピンと来なかったという方もいるでしょう。その理由の一つとして、どの登場人物の視点に立って見たか、という要素があると考えています。主人公ダニーの視点に立って物語を見ていくと、家族を失い、ミッドサマーに参加していく内に募る恋人クリスチャンへの不信感がクライマックスで爆発します。その後、ミッドサマーの女王となったダニーは儀式のための最後の生贄を選ぶ権利を与えられ、クリスチャンを選びます。ダニー視点での本作は、恋人との決別を表現したものであり、恋愛映画(失恋映画)と捉えることができます。
一方、ダニーと一緒にミッドサマーに参加したクリスチャンやジョシュ、マークの視点に立つと、感じ方はガラッと変わってきます。仲間が一人、また一人と消えていき、村人の猟奇的な行動を目の当たりにして逃げ回る様子は、完全にホラー映画です。
世界観
本作の舞台はスウェーデン。夜にならない白夜の中起こる出来事の数々は、「明るいときは怖い事は起きない」というホラーの常識を破って逆に鑑賞している人を休ませてくれません。明るくても何が起こるかわからないというハラハラ感が、他の映画にはない魅力でもあります。また、自然に覆われ花々が美しい村のビジュアルも、その後に待ち受ける恐怖とのギャップを広げるための素晴らしい要素となっています。
総評
総評としてはとても満足です!前述したもの以外にも、ルーン文字の意味やその土地の文化、風習について調べたりと、鑑賞後も楽しみ方もたくさん持っている作品です!また、幽霊や悪魔系の話ではないので、ホラー映画が苦手な人でも見れる人は結構いると思います!公式サイトから、本作の解説ページに飛べるので、見終わった方はそちらも要チェックです!
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公式サイトリンク
https://www.phantom-film.com/midsommar/